【サーフィン】東京オリンピック|日程・会場・ルールや歴史

投稿日:2017-06-27 更新日:


今回は、サーフィン競技について、日程と会場、ルールや歴史についてご紹介します。若者を中心に世界中に人気あるウォータースポーツのサーフィンは、2020年東京オリンピックの追加種目に決定しました。

大きな波に乗っている姿はカッコいいですよね。でも、競技としてのルールはどんなものがあるのでしょうか?

東京オリンピック2020 サーフィンの日程・会場

開催日程:7月26日(日)~7月29日(水)
※男女、同じ日程となっております。

7月26日(日) 予選
7:00 - 16:20
7月27日(月) 予選
7:00 - 17:40
7月28日(火) 準々決勝/準決勝
7:00 - 15:00
7月29日(水) 決勝
8:00 - 13:00

 

会場:釣ヶ崎海岸サーフィン会場
所在地:千葉県長生郡一宮町東浪見

会場の釣ヶ崎海岸は、太平洋に面する九十九里浜の最南端にあります。
一年を通して良質な波が打ち寄せるので、多くのサーファーがここで練習しています。また、サーフィンの大会も多数開催されていて、中には国際大会があり世界トップレベルの選手も出場します。

サーフィンのルール

〇サーフィンで使用されるボードの種類

・ロングボード(275cm以上)
・ファンボード(200cm~260cm)
・ショートボード(170cm~190cm)

2020年東京オリンピックでは、ショートボードの採用が決定しました。ダイナミックな演技やスピード感が期待できます。

〇競技内容:
サーフィン競技は波を乗りこなすライディングの点数によって勝敗が決まります。

〇採点方法:
3~5人のパネルジャッジが採点し、ヘッドジャッジがそれをまとめます。

〇採点基準:
難易度が高い技、創造的で斬新な技を組み合わせることによって高得点になります。
特に、波の上でボードの方向を変える“マニューバー”は重要な要素となるので、自然によって作り出される波を選ぶ際に、いかに良い波を選ぶかもポイントとなります。
もちろん、パワーやスピードなども重要です。

〇勝敗の決定:
競技時間内に獲得した得点の中から、2本の高得点の合計点により勝敗が決まる2ウェーブ制が採用されます。

 

サーフィンの歴史

昔の人も波があれば、「板を使って乗ってみよう!」と思いついたのでしょう。
江戸時代の日本を含め世界各地で自然発生的に起こっていたという説もありますが、現在の“サーフィン”は古代ポリネシア人が発明し、西暦400年頃には原形のようなものがあったと考えられています。

彼らの発明には、カヌーの片側に浮きをつけたアウトリガーカヌーというものがあり、日常的な漁で使われていました。
毎日、沖で漁をしてからサンゴ礁内の島に帰ってきますが、サンゴ礁は波が押し寄せるので必然的にカヌーは波に乗ってくることになります。その“波乗り”がいつしか娯楽へと発展していく過程で、カヌーが小さくなりサーフボードの原形となっていきました。

古代ポリネシアではサーフィンが非常に盛んだったようで、サーフィンでの決闘、山の部族へ嫁いだためにサーフィンができなくなったことを悲しむ女性などの詩が口伝で残っていることからも伺えます。そしていつしかスポーツ、娯楽から儀式にまで登場するようになりました。まさに古代ポリネシ人にとって、サーフィンは生活に密着したものでした。

しかし、ヨーロッパ人によって古代サーフィンは終焉を迎えます。
ヨーロッパ人で初めてサーフィンを目撃したのは、イギリス人のジェームズ・クック(1728~1779)でした。タヒチとハワイでサーフィンを目撃したことを航海日誌に残しています。

その後、キリスト教の宣教師がやってきます。当時のヨーロッパ人の考え方では、ポリネシアなどの文化は野蛮であり、布教の妨げになると考えられていました。その為、サーフィンを禁じ、サーフボードも取り上げ焼いてしまいました。

しかし、20世紀初頭にハワイで再びサーフィンをする動きが出てきます。この時も教会側は阻止しようと動きしますが、ワイキキ海岸だけは黙認されました。
これをきっかけとして、地元だけでなく移住してきた人の中にもサーフィンをする人が出てきました。

その中に「近代サーファーの父」と言われるデューク・カハナモクがいました。
彼は水泳選手としてとても優れており、1912年のストックホルム大会から1924年のパリ大会まで5大会連続でメダル(金3、銀2)を獲得しています。

世界的に有名となった彼は招かれた国々で、機会があればサーフィンを披露しました。
中でも1915年オーストラリアのシドニーでのエキシビションは有名で、これによってオーストラリアでサーフィンは国民的なスポーツとして大きく発展しました。

こうして近代サーフィンは、ハワイ、カリフォルニア、オーストラリアを中心に世界各地で発展していきました。サーフボードの素材や長さだけでなく、セイル(帆)を付けたウィンドーサフィンや足ヒレを付けて腹ばいで波乗りするボディーボードなど別のスポーツとして発展したものもあります。

日本では、1960年代にアメリカ人が湘南や千葉の海でサーフィンしていました。

それに影響を受けた地元の青年が見よう見真似で自作のボードを作って楽しみ、1965年には彼らによって日本サーフィン連盟が作られました。翌1966年7月には第1回全日本サーフィン選手権が開催されました。

現在では、神奈川や千葉だけでなく宮城や愛知、高知、宮崎など主に太平洋に面した県で大会が開催されています。

まとめ

古代ポリネシア人が始めたサーフィンは、とても古い歴史を持っています。

ヨーロッパから来た宣教師によって一旦歴史は途切れますが、20世紀に復活してデューク・カハナモクによって世界中に広まりました。今では若者を中心としてとても人気があり、世界中で大会が開かれる国際的なスポーツとなっています。

以上、「東京オリンピック2020 サーフィンの日程、会場、ルールと歴史」でした。

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