2020年、東京オリンピックのボランティアの条件が厳しすぎる!?種類や募集要項を確認!!

投稿日:2017-06-27 更新日:


近年のオリンピックでは、ボランティアスタッフの活動にも注目が集まっています。その内容は、競技場内での誘導や案内、言語サービスから実際に目に触れる機会が少ない裏方のサポートまで多岐に渡ります。

今回は、2020年東京オリンピックで募集されるボランティアの種類や条件についてご紹介します。

東京オリンピック2020 ボランティアの種類

東京都の発表によると、ボランティアは大きく分けて2種類あります。
一つは大会組織委員会が募集・運営する大会ボランティア、もう一つは東京都による都市ボランティアです。

[大会ボランティア]
活動内容:観客サービス、競技運営・選手団・物流・メディア対応などのサポート ほか
活動場所:競技会場や選手村などの大会関係施設
[都市ボランティア]
活動内容:国内外の旅行社に対する観光・交通案内、競技会場の最寄り駅周辺での観客への案内など
活動場所:空港・主要駅・観光地および競技会場の最寄り駅周辺

大会ボランティアの業務は、会場内誘導・案内や言語サービスだけでなくドーピング検査、急病人やけが人に迅速に対応する医療サポートまで多岐に渡っています。そんなものまでボランティアが関わるの!?といったものもあります。
まさにオリンピックそのものに関わる活動ですね。
都市ボランティアは競技会場周辺やそれ以外の観光地域での活動になります。

2つとも一般募集は、2018年夏頃を予定しています。規模は、都市ボランティアと大会ボランティアの合計で9万人以上が想定されています。

ボランティアの募集条件

大会ボランティア、都市ボランティアの募集条件はそれぞれ案が公表されています。

[大会ボランティア]
・2020年4月1日時点で満18歳以上
・ボランティア研修に参加できる
・日本国籍または日本滞在資格を持っている
・10日以上活動できる

以上が募集条件の案として挙がっています。
それ以外にも下のような知識や経験、スキルを持っていると良さそうです。・オリンピック・パラリンピックの競技に関する基本的な知識がある
・スポーツボランティア経験を始めとするボランティア経験がある
・外国語のスキルを持っている

[都市ボランティア]
・2020年4月1日時点で満18歳以上
・ボランティア研修に参加できる
・日本国籍または日本滞在資格を持っている
・5日以上活動できる(1日5時間以上)

以上が募集条件の案として挙がっています。
都市ボランティアは、国内外の旅行者に観光・交通などの案内をすることが主な活動内容になることから、下のような知識や経験、スキルを持っていると良さそうです。・東京の観光、交通案内等に関する知識やスキル・経験を持っている
・防災・防犯・救命救急等に関する知識を持っている
・外国語のスキルを持っている

2つのボランティアには共通してコミュニケーション能力も求められています。

これ以外に留意しておくことは、ボランティアという性質上、大会ボランティア・都市ボランティアともに無償での活動が前提であることです。

さらに、原則として東京までの交通費は個人負担、宿泊場所の確保は自己手配だそうです。(宿泊に関する情報提供は検討するとのこと)
運営側から提供されるものは、ユニフォームや研修、飲食などを考えているそうです。

 

ボランティアの条件が厳しすぎる!?

オリンピックという世界規模の大会のボランティアなので、ある一定レベル以上の活動条件やスキルなどは求められてくるのは当然だと思います。

しかし、それを考慮しても厳しい要求がされる募集条件のような気がします。
実際、この案が公表された際のネットの反応は

“これだけ高スペックの人をタダで使うの?”
“これお金を出してちゃんと人を雇っておくべき案件じゃないの?”
“交通費自己負担な上に、宿の手配や負担も!?”

など、かなり批判や否定的な意見が出ていました。

募集対象として、働く世代・子育て世代も対象として考えているようですが、「オリンピックのボランティアをするので休暇を取ります!」と、言える社会人は少ないのではないでしょうか?

日本では、1995年の阪神大震災以来ボランティア活動は徐々に浸透していますが、まだその文化が社会に根付いているとは言えないのが現状です。
しかも、これだけの条件が求められるのに交通費だけでなく宿泊場所の手配や負担まで個人でするとなると、東京近郊の人たちには更に高いハードルとなってしまいます。

近年のオリンピックでは、2012年ロンドン大会では大会ボランティアに約24万人の応募があり、約7万人が選ばれて活動したそうです。
2016年リオ大会では約5万人が活動しており、それぞれ都市ボランティアも活躍していたそうです。

2020年の東京オリンピックでは合計約9万人以上のボランティアを想定しています。
しかし、その厳しい募集条件を満たせそうなのは、東京近郊に住んでいる高いスキルや知識・経験を持ったリタイア世代、大学生などになってくるかもしれませんね。

まとめ

2020年東京オリンピックでは、大会ボランティア・都市ボランティアを合わせて約9万人以上のボランティアを募集するようです。
募集条件案では、フルタイム勤務に近い活動、高スキル・知識を求められています。交通費や宿の手配・費用など個人負担です。
オリンピックのボランティアは得難い経験になると思いますが、なかなか厳しい条件ですね。

以上、「2020年、東京オリンピックのボランティアの条件が厳しすぎる!?種類や募集要項を確認!!」でした。

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