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東京オリンピック2020 射撃の日程、会場、ルールと歴史

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オリンピックでおこなわれる射撃競技についてどのくらいご存知ですか?

日本では法律によって銃器を所持することが難しいため、“射撃”という競技は馴染みが薄いかもしれません。しかし、ルールや歴史などを知っていると観戦も楽しくなると思います。

今回は2020年東京オリンピック・射撃競技の日程や会場、ルールとその歴史についてご紹介します。

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東京オリンピック2020 射撃の日程・会場

【開催日程】
ライフル射撃:7月25日(土)~8月2日(日)
クレー射撃:7月25日(土)~8月1日(日)

会場:陸上自衛隊朝霞訓練場
所在地:東京都練馬区大泉学園町9丁目4番

開会式翌日の7月25日(土)から多くの競技の試合が始まりますが、中でもライフル射撃は男女とも1種目ずつ決勝が25日中にあります。他競技の試合より終了予定時刻が早いことから東京オリンピックで一番早く金メダルが確定します。

会場となる陸上自衛隊朝霞訓練場は、1964年の東京オリンピックでもライフル射撃の会場となりました。現在でも射撃の競技場・練習場として使用されていますが、2020年の東京オリンピックでは、オリンピック用の高い基準に適した仮設施設が整備される予定です。

射撃のルール

現在オリンピックの射撃競技はライフル射撃(男子6種目、女子4種目)とクレー射撃(男子3種目、女子2種目)があります。ライフル射撃にはピストル種目も含まれます。それぞれのルールについて説明します。

【ライフル射撃】

(こちらはライフル射撃の様子)

〇ライフル射撃(合計5種目)

[男子、女子]10mエアライフル
射距離:10m
姿勢・発射弾数:(男子)立射・60発、(女子)立射・40発
満点:(男子)654点(10.9点×60発)、(女子)436点(10.9点×40発)
競技時間:(男子)1時間15分、(女子)50分ルール:男女ともに10発を1シリーズとして、男子は合計60発、女子は合計40発の得点の上位から順位が決定します。本射開始前の試射は弾数無制限ですが、本射発射後の試射はできません。見どころ:10m先に固定された標的に向けて精密射撃を行います。立射は不安定な姿勢のためコントロールが難しい競技です。
[男子、女子]50mライフル3姿勢
射距離:50m
姿勢・発射弾数:(男子)伏射・40発、立射・40発、膝射・40発、(女子)伏射・20発、立射・20発、膝射・20発
満点:(男子)1200点(10点×120発)、600点(10点×60発)
競技時間:(男子)3姿勢通して2時間45分、(女子)3姿勢通して1時間45分ルール:3姿勢男子は120発、女子は60発の合計得点の上位から順位を決定します。各姿勢の本射開始前の試射は弾数無制限ですが、本射発射後の試射はできません。見どころ: 男女ともに集中力の持続が問われる競技です。男子は途中のインターバルを含めると競技時間が3時間を超えることからライフルのマラソン競技ともいわれ、競技後は体重が2kgは減るといわれています。
[男子]50mライフル伏射
射距離:50m
姿勢・発射弾数:伏射・60発
満点:654点(10.9点×60発)
競技時間:50分ルール: 10発を1シリーズとして合計60発の得点の上位から順位が決定します。本射開始前の試射は弾数無制限ですが、本射発射後の試射はできません。見どころ:10点ミスをすると勝敗が決まってしまうので600点満点を撃たなくてはならず、精密度が徹底して要求されます。

〇ピストル射撃(合計5種目)

[男子、女子]10mエアピストル
射距離:10m
姿勢・発射弾数:(男子)立射片手射・60発、(女子)立射片手射・40発
満点:(男子)600点(10点×60発)、(女子)400点(10点×40発)
競技時間:(男子)1時間15分、(女子)50分ルール:男女ともに10発を1シリーズとして、男子は合計60発、女子は合計40発の得点の上位から順位が決定します。本射開始前の試射は弾数無制限ですが、本射発射後の試射はできません。見どころ:ピストル射撃における集中力の持続性と正確な照準撃発が要求されます。
[男子]50mピストル
射距離:50m
姿勢・発射弾数:立射片手射・60発
満点:600点(10点×60発)
競技時間:1時間30分ルール:10発を1シリーズとして合計60発の得点の上位から順位が決定します。本射開始前の試射は弾数無制限ですが、本射発射後の試射はできません。見どころ:ピストルの精密射撃の代表的なものです。10mピストルと同様に集中力の持続性と正確な照準撃発が要求されます。
[女子]25mピストル
射距離:25m
姿勢・発射弾数:立射片手射・60発
満点:600点(10点×60発)
競技時間:精密射撃、速射射撃各30発ルール: 精密射撃は5分間に5発を1シリーズとして6回合計30発、速射射撃は7秒間標的が隠れ3秒間正面を向いた時に1発を撃ち込み、5発1シリーズとして6回合計30発の合計60発の得点を合算して上位から順位を決定します。
本射撃前に各5発の試射が許されます。見どころ:精密射撃が前半、速射射撃は後半行われるので、それぞれ精密射撃が得意な選手はリードを守れるか、反対に速射射撃が得意な射撃の選手はどう逆転するかが見どころとなります。
[男子]25mラピッドファイアピストル
射距離:25m
姿勢・発射弾数:立射片手射・60発
満点:600点(10点×60発)
競技時間:8秒射(5発×2)、6秒射(5発×2)、4秒射(5発×2)を1コースとして、2日間で実施され各日30発を撃つルール: 前半と後半のステージに分けて2日間競技を行います。各ステージ前は8秒射の前に5発の試射ができます。各ステージは上記1コース行います。秒射とは、各秒間の時間内に連続して5発を5つの標的に撃つことです。見どころ:1日目が終了時点で個々の得点が発表されるので、それぞれリードを守れるか逆転できるかが見どころです。
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【クレー射撃】
・散弾銃を使用してクレーを(直径15cmの円盤型)撃つ競技です。
・射台に入ったらコール(掛け声)を行うとクレーが投射されます。
・命中すると1枚につき1点獲得します。
・予選の得点上位6名が決勝に進みます。決勝は予選の得点を含めた合計点で勝敗を決めます。

(こちらはクレー射撃の様子)

[男子、女子]トラップ
射台:横一列に5カ所の射台が配置されます
クレー投射装置:射台の前方15mの地下に射台1つにつき3台の投射装置が置かれます。(合計15台)クレーは遠方に向けて右(10枚)、真中(5枚)、左(10枚)高さもランダムに1枚ずつ投射されます。
満点:(男子)予選:125手点、決勝:125点+25点、(女子)予選:75点、決勝:75点+25点ルール:1番射台から順に撃って行きます。コールを行うとクレーが遠方へ投射されるので、クレーを追う形(追い矢)で撃ちます。1枚のクレーにつき2発撃つことができ、1ラウンド(5周)につき25枚のクレーを射撃します。
男子は予選の1日目3ラウンド、2日目2ラウンド、決勝1ラウンド、女子は予選3ラウンド、決勝1ラウンドです。見どころ:クレー射撃で一番歴史があります。射手から離れていくクレーを撃つには、射場の地形や風向きなどによって同じ方向に放出されても反対方向に飛んでいくこともあり、進路の予測が難しい競技です。
[男子]ダブルトラップ
射台:横一列に5カ所の射台が配置されます
クレー投射装置:投射装置の位置はトラップと同じですが、ダブルトラップでは必ず中央の3番射台の前から2枚同時に投射されます。方向は3種類(右と真中、左と真中、右と左)で高さは一定です。
満点:予選150点、決勝150点+50点ルール:1番射台から順に撃って行きます。同時に投射される2枚のクレーを2発で撃ちます。クレーを撃つ順番はありません。予選は3ラウンド、決勝は1ラウンドです。見どころ:クレー射撃で新しい競技です。2枚のクレーを一度に狙うのは難しく、スピード・精密度・経験がいります。競技性が高くゲーム性は薄いと言われています。
[男子、女子]スキート
射台:直径約36.4mの半円形(時計の文字盤に例えると3時から9時)の30度毎に7つ、そして円の中心部に1つの射台が合計8カ所設けられます。
クレー投射装置:円の直径の両端の小屋からクレー(直径15cmの円盤型)が円の中心に向かってそれぞれ投射されます。
満点:(男子)予選:125手点、決勝:125点+25点、(女子)予選:75点、決勝:75点+25点ルール:1番射台から8番射台へと移動しながら撃って行きます。クレーは1枚(シングル)、2枚(ダブル)の2パターンが投射され1ラウンドにつき25枚のクレーを射撃します。クレー1枚につき1発しか撃てません。
男子は予選の1日目3ラウンド、2日目2ラウンド、決勝1ラウンド、女子は予選3ラウンド、決勝1ラウンドです。見どころ:自分の立ち位置によってクレーを撃つ角度が変わります。左右に飛び去るクレーを撃たなくてはならないので、精密度の高さと対応するスピードが求められます。ゲーム性が高いといわれています。

射撃の歴史

射撃の歴史は、火薬が中国で発明されヨーロッパに伝わったことから始まります。14世紀のイングランドやドイツで火薬工場があり、イングランドでは王室の専売事業でした。

競技としての射撃は1463年、ドイツ・ケルンのセント・バスティアヌス射撃クラブで始まったといわれています。

貴重なものであった火薬を使う鉄砲を使って鹿やキツネ狩りを楽しむことができたのは王侯貴族でした。それは当時、野生の鳥獣は王侯貴族の所有物であったためでもあります。そのため、中産階級の人々が考案したのがハトなど生きた鶏を的として使うものでした。

箱に閉じ込めたハトを号令とともに飛び立たせて射撃するもので、トラップ(罠)射撃の元となったものです。競技が盛んになると的となる鳥が不足したこととアメリカからの批判もあり、代用品が使われるようになりました。

1880年代に考案された的が石灰にピッチを混入して焼き固めるもので“Cray Pigeon Target”(粘土のハト)でした。このため、現在では的のことをクレー(Cray)といいます。クレー射撃がオリンピック競技になったのは1900年第2回パリ大会からです。

クレー射撃のスキートは、スカンジナビア語で「撃つ」という意味です。元は狩猟用の猟銃を使って、猟の練習用にアメリカで考案されました。1968年第19回メキシコシティー大会から採用されています。

ダブルトラップは新しい種目で1996年の第26回アトランタ大会から採用されましたが、女子は2004年のアテネ大会を最後に実施種目からはずれ、現在は男子のみ行われています。

ライフル射撃はオリンピック競技として歴史がもっとも古く、1896年の第1回アテネから実施されています。

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まとめ

射撃は銃器を使うことは共通していますが、種目ごとにルールが異なりライフル射撃とクレー射撃では別の競技といってもいいほどです。ほとんどの種目が肉体的な耐久力よりも、高い集中力を持続して正確に撃つ精神力が必要とされます。

日本ではメジャーとはいえない射撃競技ですが、ルールを知っていると楽しく観戦できると思います。

以上、「東京オリンピック2020 射撃の日程、会場、ルールと歴史」でした。

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